兵法 『孫子』 【パート1】
2010年4月15日
兵法といえば、やはりこれ、『孫子』。「孫子」は兵法の書物を表す固有名詞でもあり、人物名を表すこともある。
「孫子」の「子(し)」は、孔子のような使われ方と同じで、「先生」という意味である。だから、「孫先生」ということになる。「孫子曰く」という書き出しで兵法が語られる。
では、『孫子』という書物を著したのは誰か。これも諸説紛々としているが、紀元前500年頃に生きた孫武(そんぶ)という将軍というのが一般的な解釈である。とはいえ、今から2,500年も前のこと、おそらくは孫武が著したには違いないが、後生に生きた者によって、加筆、修正、誤記、注釈などがなされたものと思われる。注釈においては、特に『三国志』のヒーロー「曹操」にその功績が認められていることは有名。
『孫子』は兵法書、戦いにおける原理や原則、心得、さらに戦略、戦術を説く書であり、言うなれば軍事思想を語るものであって、、単に戦いの記録として作られる「戦史」ではない。
また、「戦争」というものを対象にした兵法書という枠組みを超越し、われわれが現代社会を生き抜くための指針としても大いに役立つものである。その内容は、政治や経営、ビジネスはもとより、日常生活を営むことにおいてさえ、応用できるものなのである。
古来、歴史に名をはせた人物は、これを愛読したといわれる。武田信玄、ナポレオン、毛沢東などは広く知られたところである。
構成としては、始計篇、作戦篇、謀攻篇、軍形篇、兵勢篇、虚実篇、軍争篇、九変篇、行軍篇、地形篇、九地篇、火攻篇、用間篇の計13編。
文字数にして、六千数百だから、長文ではなく、簡潔に記されている。もちろん、中国語。とはいえ、日本では、漢文の書き下しが可能であるから、他国と比較すれば、まだ理解はしやすい方だと思われる。
私、これ、ずいぶん昔に読んだっきりでうろ覚え。これを機に今一度、私自身が学習し直す気持ちで、次回からは1篇ずつ読み進めて行くこととしたい。
「ジャンル」を何にしようかと迷った。「孫子」は書物だから「文学」か?いや、文学とはいえないからダメ。「歴史上の人物」でもあるから、そうしよう。また、少しニュアンスは違うが、政治的色彩が濃いので、「政治・経済」にも入れよう。以後、断続的になるかもしれないが、この2つのジャンルで連載することとする。
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