これまた子どもの頃によく見たなあ。原作は梶原一騎。『空手バカ一代』『巨人の星』『あしたのジョー』もこの人だ。
私、マンガの原作は読んだことはなく、テレビアニメ組。全105話で2年間かけての放映だから、記憶も飛び飛びである。
2010年7月26日

[ ジャンル:マンガ ]
これまた子どもの頃によく見たなあ。原作は梶原一騎。『空手バカ一代』『巨人の星』『あしたのジョー』もこの人だ。
私、マンガの原作は読んだことはなく、テレビアニメ組。全105話で2年間かけての放映だから、記憶も飛び飛びである。
2010年7月26日
[ ジャンル:不動産(これが本業です!) ]
六、借家やったわけやな
2人のエキストラを雇い入れた池田であったが、先ずは英二にAの登記上の住所における土地・建物の謄本を取るように命じた。
なぜかと言うと、そこにはさまざまな情報を得られる可能性があるからだ。
"アニキ、取って来ましたで。"
"ふ~む、どっちにも出てけえへんのう。ということは借家やったわけやな。"
この池田の発言はどういうことを意味しているのであろうか。ここで少し解説を。
その前に池田がいったい何を意図しているかということから話を始めることにしよう。
要は、池田はAの現在の住所を知りたいのである。なぜか?印鑑証明書がいるからである。不動産の所有権移転登記申請には、所有者の印鑑証明書の添付が必須である。よって、何をおいても現住所を把握することが先決なのである。登記上の住所に居住していないことは確認している。だから、そこが現住所である確率は低い。
そこで、池田が考えたことは橋本区特別町の住所における土地・建物がAまたはその家族の所有物であれば、そこに何らかの手掛かりがあるのではないかと考えたのである。そして、登記簿謄本、今は登記記録はほとんどの法務局でコンピューター化されているので、「全部事項証明書」などとよばれるのだが、これを池田は英二に取り寄せさせた。
ちなみに、英二が法務局に走る前に、二人の間にこのような会話があった。
"英二、うっかり本名を書いて謄本の申請をすんなよ。"
"合点承知ですわ、アニキ。"
警察も捜査のプロである。最近でこそ落ちてきているとはいえ、検挙率の高さを世界に誇る日本の警察、地面師の手口はだいたいお見通しである。だから、地面師による詐欺事件が発生したら、必ずや地面師が通ったであろう道を逆方向からたどってくる。捜査のプロセスにおいてAの登記上の住所における土地・建物の登記簿謄本を誰かが取り寄せていないかどうかを調べられたときに、まともに現住所と本名を記載していたら、そこから足がつく。
法務局で謄本などを申請するにあたっては、昔も今も本人確認などされない。どんな住所、氏名を書こうともお構いなしなのである。
"英二、筆跡は極端に変えとけよ。"
さすが詐欺のプロ、念の入れようが徹底している。
少し話が脱線したので、もとに戻ろう。池田の発言はこうだった。
"どっちにも出てけえへんのう。ということは借家やったわけやな。"
池田が目にした土地の謄本には、Aの氏名も苗字もなかった。所有者は松原某。しかも登記上、50年も前に相続したことになっている。続いて、建物の謄本。これまた、Aの氏名も苗字もない。所有者は柏原某で、松原某ではない。
これらふたつの謄本を見て、池田はピンときたのである。松原某はおそらく、ここらの地主で他にも相当の土地を持っているはずだということ、柏原某は松原某から借地して家を建てているということ、Aは柏原某から借家していたのであろうということ、を。
嘆息しながら「やっぱり一筋縄ではいかんのう」、そう考えながら次の方策を考える地面師、池田であった。
※ジャンル:不動産の「地面師」は、連載形式としています。通読されたい方は、ジャンル:不動産の過去の記事をお探し下さい。この続きは折を見て断続的に掲載していくつもりですので、それまではしばしお待ちを...。
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2010年7月24日
[ ジャンル:不動産(これが本業です!) ]
五、「捨て駒」の面接
「遊休土地パクリ作戦」が開始され、池田は先ず、舎弟にこう言った。
"英二、なにはともあれ、Aの登記上の住所や。Aが住んでいるかどうか調べに行くで。"
"はいな。"
予めナビに登録しておいた住所で英二は案内開始のパネルをタッチした。
"おまえも物事の手順が読めて来たようやのう。"
これまた段取りの良い舎弟を誉める池田であった。
「目的地周辺です」ナビのアナウンスを聞いて、2人は車を降りることにした。
"特別町1丁目24-8で、ここが24-5やから近いですわ。"
2人がそのまま進んでいくと、1丁目24-8のプレートを付けた家があった。表札には「越田」と書いてある。Aの名ではない。
"Aは引っ越したようやのう。こりゃ、ちょっと手こずることになるかもしれんな。"
池田は当てがはずれたと思ったのか、一旦は退却することにし、車に乗り込んだ。
"英二よ、おまえやったら、これからどうする?"
"そうですな、先ずはいつものように、この住所でAの住民票あげますわ。"
"ほう、果たして橋本区役所でAの住民票が取れるかな?"
"でもアニキ、その方法しかAの行方をたどる方法はおまへんやろ。"
"そら、そうや。あそこに住んでなくても、住民票の住所をあそこのままにしてることもあり得る。でも、ふつうで考えたら確率は低いで。"
"ほんなら、どうせえと?"
"俺の勘では、確率30~40%やけど、Aを追跡するで。"
そう言って、池田は英二に例のごとく、エキストラ2人を雇い入れることを指示したのである。
蛇の道は蛇、こういう仕事をさせたら英二は頼り甲斐がある。2日後には池田の前に2人の男を差し出したのである。池田の指示通り、2人とも45~50歳くらいの、口の堅そうな男である。といっても、2人いっしょに池田に披露したわけではない。池田から常日頃、エキストラは絶対にいっしょにさせるな、二度と同じ人間を使うなと厳命されている。なぜかというと、事が露見した場合に、エキストラが互いに素性を知ってしまうと、それだけ警察の手が自分たちに伸びる可能性が高くなるからである。
自分たちはあくまで裏方にまわり、エキストラには自分たちの素性も、また別のエキストラのことも知らせないことがこの犯罪の肝なのである。
数十万円でこちらの話に飛びつき、かつ既に人生を捨てている男、そういう人材を獲得する術を英二は心得ている。
"よっしゃ、2人とも合格や!"
池田は「捨て駒」の面接を終えると、サングラスをはずしながら英二に向かってこう言った。
さて、地面師、池田はエキストラを2名雇い入れて、いったいこれから何をしようとしているのだろうか。
まだまだ続くので、今日のところはこれで止(よ)す...。
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2010年7月23日
[ ジャンル:不動産(これが本業です!) ]
ちょっと期間が空いたが、今日は「地面師 【パート3】」からの続きである。
四、遊休土地パクリ作戦
「一体全体、何でこんなことになったんだ。」キツネにでも化かされた気分のA、この先どうすれば良いのか、にわかには答えが出てこない。
とりあえず、明日からは新しい赴任先での仕事が始まる。こうなったからには、あれこれ思案しても仕方がない。先ずは仕事、仕事が落ちついてからゆっくり考えることとしよう、そう考えながら家族の待つ新居に戻るAであった。
今から遡ること5年前。ここは生き馬の目を抜く大阪はミナミの心斎橋筋にある喫茶店。黒いスーツに、黒いサングラス、どう見てもカタギではなさそうな男が舎弟と覚しき男と何やら密談をしている。
"英二、イイ土地が見つかったって?"
"ハイな、アニキ、堺市の住宅街にイイのがありましたよ。"
毎日毎日、足を棒にして住宅街を歩き回ってやっとイイ土地を見つけたことを「アニキ」に報告する舎弟、英二であった。
"アニキに言われた通り、大阪郊外の住宅街、それも数十年前に開発されたそこそこの規模のニュータウン、同じような家々が建ち並んでいる街並みで、そこにポツンと歯抜け状態になっている土地を見つけました。"
"よっしゃ、ほな、いっぺん案内してもらおか。"
この黒いスーツに身を包み、黒いサングラスをかけた「アニキ」とよばれる男、名は「池田」、この男こそがAの土地を無断で売買した張本人なのである。とはいえ、直接には表舞台には出ずに、シナリオを書き、演出だけをする影の黒幕である。
"ほう、こりゃ、ええ土地やのう。俺が希望している土地にピッタリやで。で、例のモンは用意しとんのか。"
現場を踏んで目を輝かせる池田であった。
"もちろん、住宅地図に、公図、地積図、謄本。アニキに気に入ってもらえる思て、ちゃんと取り寄せといたんですわ。"
"そりゃ、段取りがエエこっちゃ。"
初めの頃は、不動産の「ふ」の字も知らない舎弟に苦労させられた池田であったが、最近では多少は頼りにするようになっている。
"ほう、登記名義人の名前はA、住所が大阪の橋本区特別町か。相続で取得してるんやな。担保は無しか。"
謄本をじっくり眺めながら、にやりと笑みを浮かべた池田。
"よっしゃ、決まりや。この土地で行くで!"
ここに地面師、池田による「遊休土地パクリ作戦」が開始されるのである。
まだまだ続くので、今日のところはこれで止(よ)す...。
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2010年7月22日
今日は、「兵法『孫子』【パート1】【パート2】」からの続き。
戦争、軍事において大切な五事とは?また、勝算をどのように見極めるのか、目算するための七つの項目が記されている。
一に曰く道、二に曰く天、三に曰く地、四に曰く将、五に曰く法なり。
道とは、民をして上と意を同じうせしむるものなり。故にこれと死すべくこれと生くべくして、危きを畏れず。
天とは、陰陽・寒暑・時制なり。
地とは、遠近・険易・広狭・死生なり。
将とは、智・信・仁・勇・厳なり。
法とは、曲制・官道・主用なり。
凡そ此の五者は、将は聞かざることなきも、これを知る者は勝ち、知らざる者は勝たず。
故に、これを校(くら)ぶるに計を以てして、其の情を索(もと)む。
曰く、主孰(いず)れか有道なる、将孰れか有能なる、天地孰れか得たる、法令孰れか行なわる、兵衆孰れか強き、士卒孰れか練(なら)いたる、賞罰孰れか明らかなると。
吾、これを以て勝負を知る。
2010年7月20日
梅雨が明けて、いよいよ夏本番である。それにしても暑かったなあ。今日はたいへん珍しい儀式を体験させて頂いた。
「コスモスフラワータウン山本」完売御礼につき、本日午前10時より合同地鎮祭を開催したのである。参加総数75名の合同地鎮祭とは、私も経験がない。これまでは地鎮祭といえば、建築業者さんにお任せ状態であったが、今回は別。私の方で地元の氏神さまである松尾神社さんにお伺いして、2度の事前打ち合わせをした上での開催となった。宮司さまもこういうケースは初めてらしく、苦慮されたようである。
2010年7月19日
[ ジャンル:法学 ]
○不渡り手形のお話(3)
今日は、昨日の「不渡り手形のお話(2)」からの続き。
電話で宝塚土木の山本社長から、にわかに1,200万円の支払いは無理と言われた中山経理部長。想定の範囲内とはいえ、はてどうしたものかと思案を巡らす。いや、下手な考え休むに似たり、先ずもって社長に報告しなければ・・・。
30分ほどして荒神社長が帰社した。2代目で歳はまだ35。中山経理部長が宝塚建材に入社した年に生まれた先代社長の子である。先代の社長が他界する3年ほど前に、違う会社のメシを食ってから宝塚建材に入社している御曹司である。
先代は亡くなる前に御曹司に対して、会社のことは全て中山経理部長に相談して決めろと遺言しているので、御曹司は中山経理部長のことを父のように尊敬もしているし、慕ってもいる。
帰社するや、そんな中山経理部長から1,200万円の手形が不渡りになったことを聞かされ、御曹司は慌てふためいた。
"な、中山さん、いったいどうしましょう。宝塚土木は当面、払ってくれそうにもないのでしょう。それに手形が不渡りでは、こちらの資金繰りにも影響するのでは?"
"社長、何も慌てることはありません。こういう時は冷静になりましょう。とりあえず、宝塚土木には随時プレッシャーをかけていくことにしましょう。こんな場合は、宝塚ホームから回収するのが常套手段です。"
"そんなこと言ったって、手形が不渡りではどうしようもないのでは?"
武者修行を多少はしたとはいえ、所詮は御曹司、まだまだ若い。
中山経理部長はこういう場合の債権回収法を御曹司に伝授し始めた。
"へえ~、なるほど、そんな回収方法があるのですか。知らなかったなあ。"
"では社長、この方策でよろしいですね。すぐさま、顧問の逆瀬川弁護士に依頼をかけますよ。"
"もちろん!私に反対意見などありませんよ。"
意見一致、こんな場合の回収法〈その1〉を実践に移すため、荒神社長と中山経理部長は逆瀬川弁護士の事務所を訪れた。
"電話でおおよそのことは聞きましたが、いつものやり方で行くのですね?"
お定まりの手段を確認する逆瀬川弁護士に中山経理部長が「はい」とうなずいた。
"では、委任状に記名捺印を。それに着手金と保証金のご用意をお願いします。"
はいなとばかりに現金を差し出す中山経理部長を、相変わらず段取りがイイことだと賞賛する弁護士、2人の様子を横で眺める荒神社長はまだまだ年季が足りないと自戒するのであった。
ところで、逆瀬川弁護士はいったいこれから何をしようとしているのか。弁護士だから訴訟を起こして裁判に持ち込もうとしているのか。
果たして、いかに...?
話が長くなりそうなので、今日のところはこれで止(よ)す。続きは、『不渡り手形のお話(4)』でね...。
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2010年7月18日