兵法 『孫子』 【パート5】
2011年1月20日
このシリーズ、またまた3ヶ月ぶり。今日は、【パート4】からの続き。
兵は詭道なり。故に、能なるもこれに不能を示し、用なるもこれに不用を示し、近くともこれに遠きを示し、遠くともこれに近きを示し、利にしてこれを誘い、乱にしてこれを取り、実にしてこれに備え、強にしてこれを避け、怒にしてこれを撓(みだ)し、卑にしてこれを驕(おご)らせ、佚(いつ)にしてこれを労し、親にしてこれを離す。
其(そ)の無備を攻めその不意に出ず。此(こ)れ兵家の勝にして、先に伝うべからざるなり。
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戦争は詭道、すなわちだまし合いである。よって、能力があるのにないふりをし、必要であるのに不要だと見せかけ、有利だと思わせては誘い出し、乱れさせては奪い取り、充実している敵には備えを固め、強い敵には戦いを避け、怒り猛けった敵には挑発してかき乱し、謙虚な敵には驕(おご)らせて、休息十分な敵は疲労させ、親しんで団結している敵は分裂させて離間を謀る。
このようにして、敵の無防備を攻め込んで、その不意を突くのである。これが軍法家のいう勝利の秘訣なのであって、予めこれこれこういうことだとは決めてかかれない(から、臨機応変の処置が必要である)。
戦争は、所詮だまし合いであり、敵を欺くことが勝利を収めるカギとなる。基本的には、きれいも汚いもない。油断した方が負け、させた方が勝つ。
現代の外交は、平和な戦争に他ならない。時に、したたかな駆け引きも必要となる。日本と中国の外交を見るに、やはりその力量の差は歴然としている。どうしても、「お人好しニッポン」の感は否めない...。
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