イソップ物語 【パート2】 〈前編〉
[ ジャンル:文学 ]
2012年2月 2日
このシリーズも、そんな前なのかあ「イソップ物語【パート1】」を書いたのが昨年の6月4日。【パート1】は『ウサギとカメ』、今日は『北風と太陽』のお話を。
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これも皆さん、よくご存じのことだろうが、改めて私流に書き下ろしてみた。
ある日のこと、北風と太陽が口論をしていました。
「アンタはオレのように自由にどこへだってすばやく飛んでいったりはできないだろう。どこにでも行けるオレの方が、アンタより力は上なのさ。」
どうやら、力自慢をしているようです。太陽はこう言っています。
「何を言うやら、北風くん。ボクはじっとしているだけで、花や木を育てたり、キミが凍らせた自然の水をゆっくり溶かしたりできるんだ。」
「いやいや、そんなにイイことばかりじゃないぜ。アンタの日差しのせいで、水が干上がって、花や木が枯れてしまうことだってあるんだぜ。」
ああ言えば、こう言う。こう言えば、ああ言う。ふたりの口論は尽きることがありませんでした。すると、その時、帽子をかぶり、マントをまとった旅人がふたりの下を通りがかりました。それを見た北風がこう言いました。
「よし、太陽くん、それならあそこにいる旅人の帽子を脱がせる勝負をしようじゃないか。」
「いいともさ。じゃあ、ボクから先に。」
そう言うと、太陽は旅人にサンサンと日差しを照りつけました。けれど、旅人はいっこうに帽子を脱ごうとはしません。あまりの日差しのきつさに旅人は帽子をしっかりかぶったままなのです。
「ふ~ん、ムリなようだね。じゃあ、今度はオレの番だ。」
北風は頬いっぱいに息を吸い込むや、旅人めがけて風を吹きつけました。そしたら、みごと、旅人の帽子は吹き飛ばされてしまったのです。
「どんなもんだい、太陽くん。オレの技を見ただろう。よーし、今度は旅人のマントで勝負だ。オレの方から行くぜー。」
そう言うや、北風は旅人のマントを吹き飛ばそうと、さっきよりも強い風を吹きつけました。しかし、今度ばかりはそうやすやすと吹き飛ばせるものではありません。ピュー、ピュー、何度強く吹いてもダメ。旅人はマントをかたくなに押さえるばかりです。体に巻きつけるようにしているので、なおさらです。
「こりゃ、ダメ、もうムリ。」
北風はとうとうあきらめてしまいました。
「それなら、お次はボクの番だね。」
長くなりそうなので、今日はこれで終了。続きは、明日にね...。
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