「プラザ合意」と「エクイティ・ファイナンス」と「土地神話」 【パート1】
[ ジャンル:政治・経済 ]
2012年3月 6日
男女で割り勘、何でもかんでもシェアリング、経費節減に仕分けなどなど、どうも世情がしみったれている。ああ、バブルの頃はよかったよなあ、と懐古趣味にひたるのは40代以上の世代か。
さて、今日は日本中が狂喜乱舞した1986年~1991年のバブル経済についてお話を。少し長引きそうなので、何日かにわたっての連載としたい。
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一口にバブル経済と言っても、その要因はあれこれ考えられるし、あまりに多種多様な現象がわき起こった。それに、その爪跡もさまざまだ。
よって、このシリーズでは要因すなわち、なぜバブルが発生したのか、という観点にしぼった展開としたい。
バブル経済を引き起こした要因を端的に言い表すことなど到底できない。けれど、少なくともこれらがキーワードになることは確かだろう。タイトルに挙げた「プラザ合意」、「エクイティ・ファイナンス」、「土地神話」の3つ。
では、先ずは「プラザ合意」から。
1985(昭和60)年9月22日のこと、G5の大蔵大臣と中央銀行総裁が一堂に会した。場所は、ニューヨークのプラザ・ホテル。G5とは、主要先進国のアメリカ、ドイツ、日本、イギリス、フランスのこと。何のために集まったか。ドル高是正のためである。
当時、アメリカは「双子の赤字」に苦しんでいた。「貿易赤字」と「財政赤字」。「双子」と言われたゆえんは、2つということだけではなく、互いに関連性をもっていたから。「赤字双子」はこうして生まれた。
1981年、共和党で、元俳優のロナルド・レーガンがアメリカ第40代大統領に就任。「強いアメリカ」を目指したが、財政赤字は膨らむ一方。これを補うために増税の手段をとらず、大量の国債を発行した。増税は不人気政策だから。
国債の大量発行は金利上昇とドル高につながる。なぜなら、国がカネを吸い上げて資金不足になるから。資金不足になれば、金利は上がる。金利が上がれば自国通貨が強くなり、ドル高になるという寸法。ドル高になると、輸入品は安くなるが、輸出には不利となる。よって、貿易赤字となってしまうわけ。
また、レーガン大統領はインフレ抑制を強いられていた。金融を引き締めた結果、金利は2ケタに上昇。すると、世界中のマネーがアメリカに集中。これもドルを高くした原因である。
いずれにせよ、ドル高で貿易収支の赤字は拡大した。これを受けて、アメリカ国内では保護主義が台頭。とりわけ、対日貿易赤字が顕著であったため、日本製品の締め出しが始まるのである。
長くなりそうなので、今日のところはこれで終了。続きは、休日明けの木曜日にね...。
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