イソップ物語 【パート4】 〈その1〉
[ ジャンル:文学 ]
2013年2月28日
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イソップ物語で頻繁に登場する動物といえば、やはりオオカミだろう。そして、いっしょに出てくるのがヒツジであり、ヒツジ飼いだ。よって、今回は「オオカミ」と「ヒツジ」と「ヒツジ飼い」のお話を。それぞれ、私流に書き下ろした上で、タイトルをつけてみた。次に、4つのお話を。
①利口なオオカミ
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ヒツジの群れに近いところに一匹のオオカミがいました。なにげなく眺めているだけで、じっとしています。ヒツジ飼いは、そのうちにヒツジに飛びかかるのではないかと、注意して見ていました。でも、オオカミにはいっこうに動きがありません。そして、夕暮れ時になると、どこへともなく、いなくなりました。
「ふ~ん、変なヤツだ。何かを考えているかもしれないから、油断は禁物だな。」
ヒツジ飼いは、もちろんオオカミを疑っています。次の日、草原にヒツジたちを連れて行くと、またあのオオカミがいます。昨日と同じように、ヒツジの群れを眺めて、たたずんでいるばかりです。
「まるで、ヒツジ番みたいなオオカミだな。まあ、あいつのおかげで、ヒツジたちを狙うヤツが寄り付かなくて、ちょうどいいや。」
ヒツジ飼いは、おとなしいオオカミが敵であるとは感じなくなりました。それどころか、ある日のこと、こんなお願いをしたのです。
「いつもいつもヒツジの番をしてくれてありがとう。助かりついでに申し訳ないんだが、ひとつ頼まれてくれないか。ボクは用事があって、これから町まで行かなくちゃならないんだ。だから、もうちょっと、ここで番をしていてくれないか。」
お願いされたオオカミは、二つ返事で快く引き受けました。
ヒツジ飼いが町から戻ってきました。草原にはヒツジたちが横たわっています。このヒツジ、あのヒツジ、どのヒツジに声を掛けようとも、二度と起き上がることはなかったとさ。
次、「ドジなオオカミ」のお話を書こうと思ったが、長くなりそうなので、今日のところはこれで終了。続きは、明日にね...。
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