イソップ物語 【パート4】 〈その2〉
[ ジャンル:文学 ]
2013年3月 1日
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今日は、昨日の【パート4】〈その1〉からの続きを。
②ドジなオオカミ
一匹のオオカミが考え込んでいました。どうやったら、向こうにいるヒツジたちを簡単に食べられるか、と。すると、妙案が思い浮かびました。よしよし、この手でいこう。
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次の日、群れの中に一風変わったヒツジが一匹混ざっていました。ヒツジの皮をかぶったオオカミがまぎれ込んでいたのです。ほかのヒツジたちは、それに気づいていません。
夕方になると、ヒツジ飼いは牧場の扉を閉めました。そして、家の中に入っていきました。
「しめしめ、今日の晩ご飯はどのヒツジにしようかな。うん、こいつがうまそうだ。いや、あいつもうまそうだな。まあ、急ぐことはない。暗くなったら食べてやろう。」
オオカミは舌舐めずりをしながら、目をキョロキョロしています。夜になってオオカミがヒツジに飛びかかろうとしたときです。ヒツジ飼いが家の中から出てきて、こちらにやってきます。牧場の中を見渡すと、ヒツジの皮をかぶったオオカミと目が合いました。オオカミはドキッ、心臓がバクバクしています。
「まずい、オレがオオカミだってことに気がつきやがったのかな。」
でも、オオカミは逃げるわけにはいきません。もうちょっとのところでごちそうにありつけるのですから。すると、ヒツジ飼いは、家の中に戻っていきました。ああ、やれやれ。どうやら、オオカミだとは気づいていないようです。
オオカミが安心していると、またヒツジ飼いが出てきて、牧場に近づいてきます。扉を開け、またヒツジたちをあれこれ観察しています。でも、夜だから月明かりだけがたよりです。
「よし。」
ヒツジ飼いは、何かの決断をしたのでしょう。一匹のヒツジ目がけて、手に持ったナイフを突き刺しました。
「う、う、やられたあ~。」
横たわり息絶えたヒツジは、オオカミだったのです。明日はパーティーがあり、ヒツジ飼いはお客さんに出すヒツジの肉を準備しようとしたのでしょう。
ヒツジではなく、オオカミだったことを知ったヒツジ飼いが、その肉を食べたかどうかまでは、誰も知らないんだとさ。
次、「オオカミとヒツジの話し合い」のお話を書こうと思ったが、長くなりそうなので、今日のところはこれで終了。続きは、明日にね...。
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