イソップ物語 【パート4】 〈その3〉
[ ジャンル:文学 ]
2013年3月 2日
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今日は、【パート4】〈その1〉〈その2〉からの続きを。
③オオカミとヒツジの話し合い
「ワンワンワン。」
「ちくしょー、あの犬め。オレたちが近づこうものなら、すぐに吠えやがる。」
オオカミたちはヒツジ飼いといっしょにやって来る番犬には、ほとほと困っていました。ヒツジとヒツジ飼いだけなら、隙を狙えば何とかヒツジに襲いかかれるのですが、あの犬がすぐに大声を出すので警戒されてしまうのです。
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そこで、オオカミのボスは一計を案じました。仲間のオオカミに羊毛をまとわせて、ヒツジの群れに潜入させたのです。そのオオカミがヒツジたちに話し始めました。最初はおっかなびっくりなヒツジたちでしたが、オオカミがあまりに真剣な口調だったので、話に耳を傾けることにしました。
「なあ、ヒツジさんたちよ。オレたちと君たちの間にはその昔、共存共栄の関係が成り立っていたんだ。それが、あの番犬がやって来るようになってからは、仲違いをするようになってしまった。オレたちとすりゃあ、ほんとは仲よくしたいんだ。」
おとなしく聞き入るばかりのヒツジたちに、オオカミが話を続けました。
「もし、君たちがあの番犬をワナにおとしいれて、ヒツジ飼いの信用をなくし、ここに来れなくしてくれたら、条約を結ぼうじゃないか。互いの和平を誓う条約だ。」
「条約の内容は、どんなものなんだ。」
ヒツジのボスが尋ねました。
「オレたちは、外敵から君たちを必ず守る。で、君たちはオレたちに暖かな毛を提供してくれたらいい。なあに、抜けた毛で構わないんだ。」
一匹の犬よりはオオカミの群れの方が断然強そうだ。これで自分たちの安全は永久に保障されたようなもんだ。そう考えたヒツジたちは、オオカミの言うとおりにしました。
かくして、ヒツジたちは、多くの仲間を失うことになったとさ。
次、「ヒツジ飼いの虚言」のお話を書こうと思ったが、長くなりそうなので、今日のところはこれで終了。続きは、明日にね...。
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