イソップ物語 【パート4】 〈その4〉
[ ジャンル:文学 ]
2013年3月 3日
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今日は、【パート4】〈その1〉〈その2〉〈その3〉からの続きを。
④ヒツジ飼いの虚言
「オレたちのヒツジにケガをさせるなよ。」
「オオカミなんかに襲われないように、しっかり見張っとけよ。」
ヒツジ飼いの少年に向かって村人たちが、いつものように声を掛けました。
「ふん、好き勝手言ってらあ。ちょびっとばかりの駄賃で、人をこき使いやがって。今に見てろよ。」
少年は貯まりにたまった不満を小さな声にしました。どうやら、何かを企んでいるようです。ある日のこと、村じゅうに響きわたるような大声が聞こえました。
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「オオカミだ。オオカミだぞお~。」
村人たちが、すぐさま集まってきました。手には武器を携えています。
「オオカミだって。どこだ、どこにいる?」
「ボクが大声を張り上げたもんだから、逃げ出したんだよ。」
「そうか。ヒツジは無事なんだろうな。」
" やっぱりな。オレのことなんかより・・・。 "
少年は、その後も「実験」を繰り返しました。結果は、いつもいっしょです。常に村人たちは、少年よりも自分たちの大切な財産であるヒツジたちの安否を真っ先に確認するのです。少年は、村人たちが少年のことを先に気遣うまで、この「実験」を続ける決心をしました。
ある日のこと、一度もオオカミの姿を見たことがない村人のひとりが、こう言いました。
「オオカミ、オオカミって、ほんとにオオカミが来てるんだろうなあ。おまえ、まさか・・・。」
村人はみな同じ気持ちだったようです。少年を見る目には疑心が満ちていたのです。
また少年の「実験」が行われたときのことです。今回は、村人は誰ひとり集まってはきません。
「ほんとだよ、ほんとなんだよ!ほら、ヒツジが襲われてるよ~。」
叫べど、わめけど、怒れど、泣けど、少年はひとり地団駄を踏むばかりです。オオカミたちがヒツジたちの肉を食らうさまを見ているうちに、ヒツジ飼いの少年は、その場で気を失ってしまいました。
少年の声がしなくなったのを気にした村人の一人が駆けつけたとき、横たわる少年をオオカミたちが取り巻いていました。すんでのところで、少年は命拾いをしたんだとさ。
いかが?以上、オオカミにまつわる4つのお話。私なりの考えを次に述べたい。と思ったが、長くなりそうなので、今日のところはこれで(止)す。続きは、明日のことに...。
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