ルールブックの盲点の1点 【その5】
2013年12月 6日
今日は、「ルールブックの盲点の1点」 【その1】 【その2】 【その3】 【その4】 からの続き。
これで、明訓高校に入ったナゾの1点は、ある程度ご理解頂けたことだろう。ちなみに、この盲点の1点が昨年の夏の甲子園で実際に入ったから、やっぱり野球はおもしろい。
済々黌(せいせいこう)高校対鳴門戦のことであった。7回裏、済々黌の攻撃において、一死一・三塁で左バッターはレフト前ヒットかと思わせるようなライナーを快音を響かせて放つ。が、これを鳴門のショートがみごとジャンピング・キャッチする。これで2アウト。ヒット・エンド・ランのサインが出ていたから1塁ランナーは、セカンド・ベースまで到達していた。これを見て、ショートは悠々とファーストへスロー・ボールを送り、ファースト・ランナーをアウトにした。これで3アウト、チェンジだ。
3塁ランナーは、というと、ボールがショートの頭を抜けたと思いスタートしたが、キャッチしたと見るや、一旦は止まりかけたものの、サード・ベースに戻ろうとはせずに一気にホーム・ベースを駆け抜けた。本人の言によると、マンガ『ドカベン』の話を知っていて、わざとそのようにしたそうだが、ホームに向かうスピードを加速させている様子から判断するに、さもありなんということがうかがい知れる。
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結局のところ、鳴門側はダブル・プレーでピンチを脱し、まるで白新高校の野手のごとく意気揚々ベンチへと引き上げた。これで、3塁ランナーを第4アウトにして第3アウトへの置き換えをするためのアピール権を喪失してしまった。スコア・ボードには、もちろん1点が掲示された。
この時、主審がこの1点の理由を説明した。マイク片手に場内に対してだ。1塁ランナーのアウトよりも先に3塁ランナーがホームに生還しており、また鳴門高校からのアピールがなかったためだ、ということを。
なお、このプレーをテレビ放送のアナウンサーとの会話で、解説者が改めて次のように解説した。
「(3塁ベースにタッチして)フォース・アウトの置き換えというものをしなければならなかったという(主審の)判断ですね。」
この発言は、はっきり言って大きな間違いだ。野球解説者としては、認識不足も甚だしい。「フォース・アウトの置き換え」ではなく、もちろん「第4アウトから第3アウトへの置き換え」が正しい。それに、この場合3塁にボールを送り、ベース・タッチしてもフォース・アウトとは言わない。この発言で、「フォース・アウト」の何たるかを知らないことを露呈してしまったわけだ。
【その3】において、5つのキーワードを挙げたが、とりわけこの「フォース・アウト」の誤認が多い。その運用をプロの野球選手でも誤ってしまうことがある。今年の日本シリーズ、対楽天戦において巨人のショート、坂本選手が失敗して立ち往生したのは記憶に新しい。
坂本選手の場合は、このように失敗した。
なんか、野球のことになるとエンドレスになりそうだが、中途半端に終わっても気持ちが悪いので、とことん進みたい。が、長くなりそうなので、今日のところはこれで終了。続きは、明日のことに...。
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