囚人のジレンマ(Prisoner's Dilemma) 【中編】
2014年1月21日
今日は、昨日の『囚人のジレンマ(Prisoner's Dilemma)【前編】』からの続き。
トムもジェリーも出した答えは、ともに自白。この場合、自白は裏切で、黙秘は協調ということばに置き換えても差し支えない。ここで、2人が取るべき行動と懲役期間の関係は、次のような組み合わせとなる。
ジェリー:黙秘・協調 ジェリー:自白・裏切
トム:黙秘・協調 トム1年、ジェリー1年 トム5年、ジェリー0年
トム:自白・裏切 トム0年、ジェリー5年 トム3年、ジェリー3年
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これを利得行列というが、トムとジェリーは互いに黙秘して協調すれば、お互い懲役1年ずつで、その総和は2年となり、明らかにこの方が有利であることはわかっていても、3年ずつの総和6年の道を選択してしまう。2人とも自身の利益のみに執着しているからである。
これは何も互いを疑ったための結論ではなく、いかに自分にとって有利な選択はどちらかという判断のもとに下す点が肝なのである。
ちなみに、囚人たちの行動は数学的に証明できる。が、それは血の通わぬ数式であって、人間の感情などというものは端(はな)から考慮されてはいない。
俺は信じるぜ、相棒を。な~に、ヤツが裏切ったとしても、かまやしねえ。その時は、自分がバカだったとあきらめるまでだ。きっとヤツなら俺とおんなじ考えを持つはずさ。2人にとって最良の選択はどちらかってことをな。そんなヤツだからこそ、俺は相棒に選んだんだ。よし、決めた。俺は黙秘を選ぶぜ!
いつもはケンカばっかしているが、心の奥底では愛情を抱き合っているトムとジェリーなら、ひょっとしたら完璧な数式を打ち破ってくれるかもしれない。
ところで、「囚人のジレンマ」は、ゲーム理論の一種。現代の政治・経済学は、このゲーム理論抜きには語れない。MBA(経営管理学修士)の課程にも入っているほどなのだ。
このお話は一気にこのまま終わりに突入させようと思ったが、微妙に長くなりそうなので、今日のところはこれで止(よ)す。続きは、休み明けのことに...。
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