囚人のジレンマ(Prisoner's Dilemma) 【後編】
2014年1月23日
今日は、『囚人のジレンマ(Prisoner's Dilemma)』 【前編】 【中編】 からの続き。
マンガ、TV、映画でもゲーム理論を取り入れた作品は結構あるが、いずれも頭の体操にいい。
マンガ『カイジ』の限定ジャンケンでは、ダイヤを持って地底の手前まで行き、裏に回った男が登場するが、口約束だけではなく高価なダイヤが仲間に裏切らせない担保となっていたわけだ。仲間の選択は理論的には裏切なのだが、口約束だけではなく、約束にダイヤという拘束力が働いていたわけだ。それを見破ったカイジは、そのダイヤを男から奪い、地底の手前からみごと這い上がった。
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同じく『カイジ』の【和也編】も、囚人のジレンマをテーマにしたかのようなストーリーだ。
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ほかには、戸田恵梨香扮する神崎直と、松田優作の息子である松田翔太扮する秋山深一のふたりが主人公になっている『LIAR GAME』なんかもおもしろい。ビッグマネーを手に入れるために、馴れ合い・同情・呼びかけ・裏切・寝返り・買収・連合・合併・独立などを繰り返す偽善者たちは、常に人を蹴落とし、時に人数集めをして群がり、また離れていく。イス取りゲームが、頭脳戦によって国盗りゲームの様相を呈していくあたりは、国際政治の縮図を見ているかのようだ。
さて、トムとジェリーのような1対1の関係であれば、感情がものを言い、裏切が協調に変わることが時としてあるかもしれない。が、派閥、会社、国というようにその組織が大きくなるにつれ、悲しいかな囚人のジレンマは現実のものとなってしまう。
各国が軍縮いや軍廃すれば、莫大な軍事費が不要となるのに、そうはならない。会社どうしの値下げ合戦、環境問題、税負担と囚人のジレンマの例はところどころに垣間見えるのだ。ちなみに、土建業の談合なんかは囚人のジレンマの状況下において裏切ではなく、協調が実現する稀な例だ。
まあ、とどのつまり、わが身かわいや、ということになるのがこの世の常だ...。
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