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部長のブログ

囚人のジレンマ(Prisoner's Dilemma) 【前編】

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2014年1月20日

 囚人(しゅうじん)とは、とらわれびとのこと。ジレンマ(dilemma)は英語で、慣用的には「ジレンマに陥る」などと表現し、どちらとも決めかねる状態や抜き差しならぬ事態、板ばさみのような意としてわれわれは理解している。

 また、ジレンマは論理学では、「大前提に2個の仮言的判断を立て、小前提において、これを選言的に承認し、もしくは拒否する形式をもつ三段論法」だと広辞苑は説明しているが、まったくもってチンプンカンプンだ。

 「囚人のジレンマ」に登場する囚人は、どちらとも決しかねはしない。あっさりと決断してしまうのだ。どう考えても、こう決するのが妥当だろうと。「囚人のジレンマ」とは、次のようなお話なのである。

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 ここはアメリカの、とある州の警察署。事件を起こした共犯者2名が逮捕され、取り調べを受けている。ここではトムとジェリーということにしよう。警官はふたりに自白を促すべく、このように話した。といっても、ふたりがいっしょにいる場ではなく、別室においてだ。つまり、隔離されており、トムとジェリーは互いの意思を確認できないわけである。

 「なあトムよ、俺の話をよ~く聴いて考えるんだ。もし、おまえたちが2人とも黙秘するなら、2人とも懲役1年ということにしてやる。次に、2人のうち1人だけ自白したら、自白した方はすぐに釈放してやろうじゃないか。だが、反対に自白しなかった方は懲役5年だぞ。そして、もしおまえたち2人ともが自白したら、懲役は3年ずつだ。いいな。」

 警官はトムに話したことをそっくりそのままジェリーにも話した。日本では見られない光景だが、司法取引を持ちかけたわけである。さて、トムとジェリーが出した答えや、いかに。

 囚人トムは、次のように頭の中を整理して考えた。

①ジェリーのヤツが黙秘した場合

・俺が黙秘したら、互いに懲役1年だ。
・俺が自白したら、俺は釈放される。

 ∴自白が有利

②ジェリーのヤツが自白した場合

・俺が黙秘したら、俺は懲役5年になってしまう。
・俺が自白したら、互いに懲役3年だ。

 ∴自白が有利

 ①と②、ジェリーがどちらに転んでも俺とすれば、自白した方が有利だぞ。この結論はジェリーとて同じであった。


 長くなりそうなので、今日のところはこれで終了。続きは、明日のことに...。


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プロフィール
(株)タカラコスモス部長
古澤陽一
昭和41年11月、大阪市大正区で3姉弟の末っ子長男として生まれる。大阪市大正区の市立小・中学校を卒業。中学時代は『金八先生』が流行った校内暴力全盛時。
大阪府立大手前高校では、硬式野球部に所属。後、京都に憧れ、立命館大学法学部に学ぶ。ゼミでは、「クレジット・サラ金問題」を専攻。
卒業後、大阪市北区西天満の吉澤司法書士事務所に入所。3年間の勤務の後、株式会社タカラコスモスに入社、現在に至る。
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